セコム・サプライチェーンセキュリティ・セレクトお客さまインタビュー|法人向けセキュリティ対策・防犯対策のセコム

サプライチェーンに関わるセキュリティ認証等の取得支援サービス

セコム・サプライチェーンセキュリティ・セレクト
お客さまインタビュー

「セコム・サプライチェーンセキュリティ・セレクト」の導入事例について、インタビュー形式でご紹介します。このインタビューは 月刊ロジスティクス・ビジネス 2月号 物流最前線 特別リポート で掲載された企画広告です。

  • 「セコム・サプライチェーンセキュリティ・セレクト」は、サプライチェーンに関わるセキュリティ認証等の取得をセコムが支援するサービスです。詳しくはこちら

荷主からも要望強まる倉庫セキュリティ 茨城の沼尻産業が独自策で信頼獲得

建物の大型化や入出庫の頻度上昇などに伴い、倉庫のセキュリティ確保の重要性が高まっている。荷主企業からも要望が強まる中、茨城を地盤に物流センター運営や3PLなどを幅広く手掛ける沼尻産業が顧客からの信頼獲得や社内の意識変革に成功した独自策を報告する。
(聞き手:月刊ロジスティクス・ビジネス編集部)
(応え手:沼尻産業株式会社 代表取締役社長 沼尻年正)

中小企業の倉庫も対応が重要

──まず御社の事業概要を教えてください。

「当社は1962年に茨城県谷田部町(現つくば市)で創業しました。当初は茨城に特化した運送業が主力でしたが、時代の変遷に伴い物流センター事業を拡大し、現在はつくばを中心に埼玉や栃木も含めて22カ所に展開しています。センターを軸にした3PL事業も関東一円などで幅広く提供しています」

写真:沼尻年正社長

沼尻産業・沼尻年正社長

──物流品質向上にかなりこだわっているそうですね。

「3年ほど前に私の直轄組織として業務改革推進室を立ち上げ、事業部を横断的に統括して全センターで均質な高いレベルの物流品質を担保しようと日々取り組んでいます。働き方改革の推進へ業務の標準化や多能工化など5項目を掲げていますが、残業時間が3~4割短縮されるなど着実に成果が挙がっています。他にも、社内に私宛ての目安箱のようなものを設け、従業員から業務の改善提案書を積極的に受け入れています」

──事業を支える倉庫に関しては?

「外部倉庫の賃借に加えて自社での倉庫開発も進め、既に4棟を手掛けました。自分たちなりの倉庫の規格を作り、入居されるお客さまのさまざまなご要望に対応可能な倉庫開発のノウハウを蓄積してきました。21年も2カ所で開発を計画しています」

──倉庫サービスに対する最近の顧客ニーズの特徴はありますか。

「荷主企業の方々が非常に倉庫のセキュリティを意識されていると感じますね。守衛所やセキュリティゲートの設置、防犯カメラの導入など数多くのご要望が寄せられています」
「その背景には、物流機能のアウトソーシングが進んでいるのに伴い、多種多様な人たちが日常的に倉庫へ出入りするようになっている点が挙げられます。必然的に悪意を持って商品を狙う人間が紛れ込む危険性が高まるだけに、商品の盗難や紛失といったリスクを従来以上に意識する必要があります。ただ、あまりセキュリティのレベルを高くし過ぎると入出庫が滞り、ドライバーに荷待ちの時間が生じてしまいます。バランスをいかに取るかが課題です」

──同業他社の間でも倉庫のセキュリティに対する意識は高まっていますか。

「皆さん関心はお持ちですが、ISO(国際標準化機構)のISO27001(ISMS:情報セキュリティマネジメントシステム)などの認証を取るだけでおしまい、というところも見受けられます。それは制度を適正に運用しているソフト面の担保であって、施設自体の安全性が高いというハード面の担保ではありません。倉庫の規模も大きくなってきていますから、施設のセキュリティが確保されていると評価されることが強く求められていくのではないでしょうか」

──セキュリティといえば最新型の大きな施設が対象と思われがちですが、中小企業の倉庫こそしっかり対策に取り組むべきだとの指摘もあります。

「おっしゃる通りです。(企業の規模という)分母が大きいとリスクを分散できますが、分母が小さい中小企業は1つの倉庫で問題が起これば経営への打撃が大きい。中小企業の倉庫は絶対に取り組むべきです」

既存設備を有効活用、2カ月で認証取得

写真:つくばアーカイブセンター

認証を取得したつくば市の「つくばアーカイブセンター」(沼尻産業提供)。地上4階建て、建物面積は1万9815平方メートル。重要文書の保管を担い、最新セキュリティ設備を取り入れている

──御社は独自の倉庫セキュリティ強化策に取り組まれたと伺いました。

「昨年2月、世界最大級の認証機関SGSグループの日本法人SGSジャパンから、当社で機密文書の保管などを担っているつくばアーカイブセンターに関し『SGS施設セキュリティ認証』の登録証を取得しました。これは客観性と透明性のある第三者の基準に則って、倉庫の物理的なセキュリティが確保できていると判断されたことを意味します」

──なぜこの認証取得に動いたのですか。

「常陽銀行様の事業協創プロジェクトの中で、セコム様と新たな事業創出をしませんかとご紹介いただいたのがきっかけです。ちょうどセンターが竣工したタイミングだったので、新たな認証にぜひトライしてみたいと思いました」

──認証を取得してから状況は変わりましたか。

「当社が世界初という非常にインパクトのある実績になりました。認証のおかげでお客さまが当社の倉庫に非常に興味を持たれ、見学にまで来ていただける。そこで公正かつ客観的な認証で安全の“見える化”がなされていることに納得され、安心して商品を預けられると言って契約してくださる。この認証の持つ説得力には本当に助けられています」

「併せて、セキュリティのプロのセコム様からご指導いただき、当社従業員のセキュリティに対する意識も劇的に向上しました。当社内にハードとソフトの両面で安全安心を担保しないといけないとの考えが広まったのは非常に有意義でした。そういった意味でもプラスの効果はとても大きかったですね」

──認証取得は準備が面倒な印象がありますが、実際にトライした感想は?

「監視カメラなどの設備を一から導入するのではなく、既存のものを有効に活かしながら足りない部分だけ追加していくという流れでしたので、2カ月ほどで認証が取得できました。費用も事前の想定より1桁少ない額で済みました」

──今後はどう対応しますか。

「順次他の倉庫にも拡大し、5年以内には全拠点に導入したいと考えています。また、自社倉庫開発にも活かしていきます。当社は今後の50年に向け、事業のドメインを物流だけにとどめず『地域の課題解決』に広げていきます。茨城は農業が盛んなので、農産品の輸出などでもお役に立ちたい。その上で今回のセキュリティ認証をぜひ活用したい。物流業界で認証がスタンダードになることを願っています」

「SGS施設セキュリティ認証」とは?

写真:SGS施設セキュリティ認証

物流施設で監視カメラや出入管理システム、機械警備システムなどが有効に機能しているかどうかを公正に評価、認証し、取引先やテナント企業が安心して施設を使えるよう後押しする( 写真は認証取得を示す登録証・左側)。海外での使用も想定し、汎用的な基準となっている。セコムがセキュリティのプロとして認証取得を全面的にサポートする。

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