報道資料 | 2014年12月24日
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セコム株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:伊藤 博)は、民間防犯用としては、日本初の自律型の飛行船「セコム飛行船」の試作機を開発しました。このたび開発した「セコム飛行船」は、セコムがこれまでに培ってきた画像認識技術やセンシング技術、そして飛行ロボット技術などを駆使して開発した飛行船で、特に広域エリアの防犯対策用として大きな効果を発揮できます。
飛行船は、滞空時間が長い特長がありますが、「セコム飛行船」には複数台の高精細カメラ、熱画像カメラ、指向性スピーカー、集音マイク、サーチライトなどを搭載し、広域を詳細に監視することが可能となります。
そして、「セコム飛行船」からの画像・音声情報と、地上に設置された防犯センサーや防犯カメラ、自律型の小型飛行監視ロボット(開発中)などから得られる情報をセコム・コントロールセンターで集中監視し組み合わせることで、上空と地上から対象エリアを見守る、今までにない高次元のセキュリティを実現できます。
また「セコム飛行船」は、上空から広域にわたる人や車の混雑状況や災害時の被災状況などに関する画像をリアルタイムで収集することができます。そして飛行船からの画像による災害情報を収集・解析し、確度の高い情報を提供する「セコムあんしん情報センター」と連携することで、より迅速な状況把握が可能となります。
「セコム飛行船」は、広域での異常の発見、災害時の状況把握から避難誘導の支援までを実現できるものです。特に大規模なイベントを開催する競技場や広大な敷地におけるセキュリティ強化などで活用していただけるよう、2016年中の実用化に向けて研究開発を進めていきます。セコム独自の技術力、開発力、そして24時間365日のオペレーション体制を活かした画期的なサービスにご期待ください。
(1) | 民間防犯用としては日本初(セコム調べ)の本格的な飛行船として、2016年中の実用化を目指し開発中です。飛行船はあらかじめ設定した警戒エリアの上空を自律で飛行し、異常の早期発見や災害時の迅速な状況把握や避難誘導の支援を行います。 | |
(2) | 「セコム飛行船」には独自に開発した、複数台の高精細カメラ、熱画像カメラ、指向性スピーカー、集音マイク、サーチライトを搭載しこれらの情報を組み合わせることで、広域でなおかつ詳細に監視することが可能となります。 | |
(3) | 飛行船および、連携する小型飛行監視ロボット、地上に設置された防犯センサー、防犯カメラの情報はリアルタイムで日本最大級のデータセンターであるセコムの「セキュアデータセンター」に送られ、集約されます。 | |
(4) | そして有事の際には、セキュリティのオペレーションを担う「セコム・コントロールセンター」や災害時のオペレーションを担う「セコムあんしん情報センター」で、これまで培ってきたビッグデータ解析技術を活用し、これらのデータから重要な情報を抽出し、全国約2830カ所の緊急発進拠点から的確な対応を実現することができます。 |
全長 :15m 最大径 :4m 最大速度 :時速50㎞ 航続時間 :2時間 |
上空から異常を検出するために不可欠なセコムの各種システムを搭載しています。 ・各種カメラ (熱画像カメラ/高精細カメラ) ・サーチライト ・指向性スピーカー ・集音マイク ・状態表示灯(飛行船の状態を色で伝える) |
・上空からの広域警備巡回
・災害時の状況把握
・各種の混雑状況確認
・その他
- 建物などの外部損傷確認
- 道路や鉄道などの状態確認