報道資料 | 2015年9月24日
|
セコム株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:伊藤 博)は、2013年4月からデイサービス最大手の株式会社ツクイ(本社:神奈川県横浜市、社長:津久井 宏)と協業し、家庭用安全システム「セコム・ホームセキュリティ」のオプションサービスとして高齢者救急時対応サービス「セコム・マイドクタープラス」を提供してきました。この協業をさらに推進し、在宅で生活する高齢者向けのデイサービス・訪問介護と24時間救急時対応サービスを組み合わせたサービスを10月1日(木)から東北地方4県(青森県・岩手県・宮城県・秋田県)において開始することとなりました。開始後、順次全国に展開予定です。
今後、特に都市部においては独居高齢者や老々世帯が急増すると言われており、高齢者が住み慣れた家や地域で生活し続けるためには、介護保険による昼間帯中心のデイサービスや訪問介護などの在宅サービスだけでは、夜間帯や緊急時の対応が必ずしも十分ではないという課題がありました。このような課題に対して厚生労働省は2012年から、訪問看護と訪問介護を24時間いつでも受けられる定期巡回・随時対応サービスを創設しました。サービスの普及は徐々に進んでいるものの、さらなる普及への取り組みが必要だと言われています。
また、社会保障費の増加を抑制する観点からも介護保険サービスだけでなく介護保険外のサービスも活用した、総合的に在宅生活を支えるサービスが求められています。
セコムはこれまで「セコム・マイドクタープラス」を「セコム・ホームセキュリティ」のオプションとして提供してきましたが、このサービスをツクイのサービスご利用者(約44,000人)向けに「セコム・マイドクタープラス」単独でも提供できるようにすることで、デイサービスなどの在宅の介護保険サービスと相互補完するサービスとして提供していきます。
安心した在宅生活のためには24時間の見守りサービスが必要と考えていたツクイのデイサービスを始めとした昼間帯中心の在宅サービスと、セコムの夜間帯および緊急時の救急時対応を組み合わせることで、24時間切れ目なく高齢者を見守り、対応できる仕組みとなることから、在宅での生活がより継続しやすくなると考えています。これは介護保険サービスとセキュリティ(保険外サービス)を組み合わせた新しい形の「地域包括ケアシステム(※)」の構築にも寄与するものと期待しています。
高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう支援する、地域の包括的な支援・サービス提供体制のこと。厚生労働省が推進しており、2025年までの構築が目指されている。