ニュースレター | 2016年3月25日
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セコム株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:伊藤 博)は、2月28日(日)に開催された「東京マラソン2016」において、民間防犯用の飛行船として世界で初めて実用化された「セコム飛行船」など、先端技術を駆使した最新のセキュリティシステムの提供を行い、大会の「安全・安心」な開催・運営を支援しました。
「東京マラソン」は世界6大マラソン(東京、ボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨーク)からなるアボット・ワールドマラソンメジャーズの一つであり、日本最大規模のマラソン大会としても知られています。セコムでは昨年からオフィシャルパートナーとして協賛し、防犯カメラの設置や主要エリアの警備などを行ってきました。
2013年4月には米国・ボストンマラソンでテロ事件が発生し、昨年11月にはフランス・パリでテロ事件が発生しました。昨今、世界各地で社会的なリスクが高まっています。4年後には2020年東京オリンピック・パラリンピックを控え、警視庁では今回の「東京マラソン2016」の警備を「2020年東京オリンピック・パラリンピックの試金石」と位置付け、官民合同で1万人以上を配置するなど厳重な警備体制を敷きました。
そうしたなかセコムでは今回、「セコム飛行船」や今年1月に発売したばかりの新サービス「セコム・ドローン検知システム」、ランナーのなりすまし防止を目的とした「ナンバーカード顔認証システム」など、長年培ってきた画像認識技術、センシング技術を活用した最新のセキュリティシステムが採用されました。民間の中心となって「東京マラソン2016」の警備で重要な役割を担い、約3万7000人のランナーの「安全・安心」を見守りました。
今後もセコムでは、大規模なイベントや重要施設などにおけるセキュリティ対策として、独自の技術力・開発力を活かした画期的なセキュリティシステムの提供を行っていきます。
(1) | 係留型セコム飛行船 民間防犯用の飛行船として世界で初めて実用化。フィニッシュエリアを地上70mの高さから、搭載した高精細の広角カメラとパンチルドズームカメラで地上の状況を監視しました。 地上70mの高さから、フィニッシュエリアの状況を搭載した高精細の |
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(2) | セコム・ドローン検知システム 監視エリア内に侵入したドローンをレーダーが自動的に検知。同時に、3D指向性マイクがレーダーで検知した方向の音を集音するとともに、レーダーに連動した近赤外照明付高速パンチルトズームカメラが飛行物体を自動で追跡し、ライブ映像を監視卓に表示します。 フィニッシュエリアに設置し、警視庁と連携しながら、不審なドローンの早期発見・対処を支援しました。 不審なドローンの早期の侵入検知で迅速な対応を支援 |
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(3) | ナンバーカード顔認証システム ゲートのカメラでランナーのナンバーカードを読み取ると、事前に登録されたランナーの顔写真をモニターに自動表示。その場で本人確認を行うことで不正な入場を防止します。 スタート地点で導入され、約900人の準エリートランナーに対し実施しました。 事前にランナーの顔写真とナンバーカードを登録し、大会当日に本人確認を実施 |
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(4) | 常駐警備員 他の警備会社と連携しながらスタートエリア、コース沿道、フィニッシュエリアの巡回警備やスタートゲートの手荷物検査を実施しました。 スタートゲートでの手荷物検査や沿道の巡回警備を実施 |
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(5) | ウェアラブルカメラ スタートエリア、コース沿道、フィニッシュエリアの巡回警備を担う警備員が計24台を使用しました。 警備員は胸に装着して巡回中の映像を警備本部などに送信。警備本部では、映像で状況を正確に確認するとともに、警備員に対して混乱の未然防止や大会の円滑な進行のための、より適切な指示を行うことが可能となりました。 「ウェアラブルカメラ」24台を導入、映像は警備本部などでリアルタイムに確認 |
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(6) | 仮設防犯カメラシステム コース沿道に、昨年の21台から30台に増強したネットワークカメラを設置。重要箇所の現場映像を、警備本部のモニターで集中監視しました。 ネットワークカメラで重要箇所の現場映像を集中監視 |
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(7) | スマートホン案内・誘導アプリ 付近の駅からスタートゲートまでのルート案内や大会関連のお知らせを通知するスマートホン用アプリ。大会当日のスタートエリアの通行規制による混乱を防ぐため、東京マラソン財団からの依頼を受け、セコムが開発。参加ランナー向けに提供しました。 スタートゲートまでのルートを写真と地図で案内 |