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童話が教えるセキュリティの基本

 グリム童話「オオカミと7匹の子ヤギ」をご存じでしょうか? 母ヤギが、7匹の子ヤギを家に残して外出し、その間にオオカミがいろいろな策を練って子ヤギたちが留守番している家に入り込んで襲うという、あのお話しです。有名な童話なので、「あぁ、あれか」と思われる方も多いかと思います。

 この物語では、冒頭で母ヤギが「(自分が戻ってきた時以外は)誰が来ても、決して扉を開けてはいけませんよ」という言葉とともに外出します。これを見ていたオオカミは母ヤギのふりをして、子ヤギたちに扉を開けさせようとします。

 オオカミは、はじめは何もせずに「お母さんだよ。開けておくれ」と言い、声がまったく違うと追い返されます。二回目は、声を変えるチョークを口に含み、優しい声で同じセリフを言うのですが、足の毛が黒いということで、やはりオオカミだと見破られてしまいます。三回目は、足を小麦粉まみれにして白くしたうえで、同じセリフを三たび口にし、ついに子ヤギたちはだまされて扉を開けてしまい、家の中にオオカミの侵入を許し...というお話しでした。

 セキュリティの観点から見ると、この物語の母ヤギは致命的なミスをしています。そのミスとは、冒頭で残したセリフ「誰が来ても、決して扉を開けてはいけませんよ」で、子ヤギたちに「母親である自分が戻ってきたとき」を見分ける判断基準を与えていないことです。これを伝えていないということは、セキュリティ的に大いに問題があります。

「一体誰なら扉を開けて良いのか」「その人物がどういう状態なら扉を開けて良いのか」母ヤギはこの2点を明確に子ヤギたちに伝えた後に外出すべきだったのです。これら2つは在宅時のセキュリティを守るためのセキュリティポリシーそのものと言っても過言ではありません。物語では、この指示が極めて曖昧だったために、憐れ子ヤギたちはオオカミに食べられてしまいます。

 さて、グリム童話の母ヤギを笑ってばかりはいられません。皆さんは自らのご家庭でこれらの判断基準を明確に定め、徹底しておられるでしょうか。お子さんだけが留守番されているときはいかがでしょうか。 ドアを開ける判断基準の設定、そしてその徹底した運用が、在宅時のご家庭のセキュリティを確保するうえで非常に重要な要件となります。

 もし、皆さんのご家庭で、ドアを開ける際の「一体誰なら扉を開けて良いのか」「その人物がどういう状態なら扉を開けて良いのか」という判断基準、すなわちセキュリティポリシーを考えたことがないなら、ぜひ一度よく考えてみてください。宅配便をよそおった殺人事件も起きている昨今です。在宅時のセキュリティについて改めて見直していただきたいと思います。

(参考サイト)
セコム防犯・防災用語集「セキュリティポリシー」
セサモF

セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
甘利 康文

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