ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 2年で6倍に増えたAEDの活用
日本では長い間、AEDを使用できるのは医師や救命救急士などに限られていました。アメリカでは、1990年代から航空機への搭載が始まっていましたが、日本では2001年から航空機の客室乗務員に対して使用が許可され、その後、その有効性および安全性が確認され、2004年7月からは一般の人でも扱うことができるようになりました。今では、駅や空港、ホテルなどの商業施設、さらには学校などでも設置されるようになっています。
消防庁によると、一般市民がAEDを使用して応急手当したケースは、2005年に比べ2007年は6.2倍に増えていると発表されました。それだけ、AEDの存在が認知されたと同時に、その重要性が広く伝わった結果かと思われます。また、心肺機能停止になった人に対しAEDを使用した場合の1ヵ月後の生存率は42.5%で、AEDを使用しなかった場合の4.4倍になっています。1ヵ月後の社会復帰率に至っては、AEDを使用しなかった場合の6.3倍となっています。セコムでも2004年9月から、「セコムAEDパッケージサービス」を提供していますが、すでに150人以上の救命事例があります。このデータを見ると、AEDの有効性の高さに改めて驚かされます。
AEDは自動体外式除細動器の英文の頭文字を取ったもので、患者の胸部に2枚の電極を貼り付ければ、機械が自動的に除細動、いわゆる電気ショックが必要かどうかを判断し、必要であればその動作をするというものです。逆にいうと、正常な人に誤って電気ショックを与えてしまうことはありません。音声ガイダンスがありますので、誰でも使うことができると思いますが、いざというときにあわてないためにも、普通救命講習を受講されることをおすすめします。
「セコムAEDパッケージサービス」
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田 宏彰
一般市民によるAED使用件数
一般市民がAEDを使用した場合の生存率と社会復帰率
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