ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 一般道での後部座席シートベルト着用率は3割強
昨年6月に、自動車の後部座席でのシートベルト使用が義務づけられました。先日の警察庁と日本自動車連盟(JAF)の調べによると、一般道路での後部座席のシートベルト着用率は33.5%とのことです。高速道路の方は行政処分の対象となるためか、63.4%の車が着用していたとのことです。
シートベルトを推奨するのは、違反者を減らすためではなく、事故による死傷者を減らすためであることは説明するまでもありません。警察庁の資料によると、2008年の交通事故のうち、シートベルトをしていなかった人は、していた人に比べて平均して11倍も致死率が高くなっています。これを座席の位置別に見たものが右上の図です。運転席は47倍、助手席は10倍、後部座席では3倍の違いがあります。
また、死者のうち、車外に放り出された割合は、高速道路で高くなっています。右下の図は、シートベルトをしていなかった死亡者のうち、車外に放り出された割合を示しています。後部座席に着目すると、高速の事故で死亡した人のうち6割が放り出されていることになります。高速道路での事故は衝撃が大きく、シートベルトを忘れると命の保証はないと言えそうです。ちなみに、高速道路のうち事故が多い路線ワースト3は、首都高速と阪神高速、そして東名高速だそうです。通行量が多い分だけ事故も多いようです。
後部座席のシートベルト着用義務違反は、当面の間、高速道路での違反のみが行政処分の対象となるようですが、いずれは一般道路でも違反切符を切られることになるはずです。違反になるかならないかはともかく、命を守る大切なシートベルトですから、後ろの席に座った場合でもカチッと締めましょう。衝突の衝撃で、自分が死傷するだけではなく、運転席や助手席の人にも影響を与えることになりかねません。安全に目的地にたどり着けるように、同乗者全員でシートベルトを締めましょう。
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰
シートベルトの有無別の致死率(2008年警察庁)
シートベルトを着用せずに死亡した人のうち車外に放出された割合(2008年警察庁)
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