ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 減少にブレーキがかかってきた自動車盗
昨年、2009年の自動車盗の件数は25,815件で、対前年比減少でした。右上の図は、自動車盗の件数の推移です。ここ数年は減少が続いていましたが、ここへ来て雲行きがあやしくなってきました。
右下の図は、自動車盗における、対前年比を示したものです。縦軸のゼロを境に、上が増加、下が減少したことを表します。これを見ると、2004年以降は減少していたことを表していますが、2006年の22.8%減をピークに、減少率がゼロに近づいています。昨年は6.1%減まで上がってきました。このまま行くと、ゼロのラインを越え、増加に転じないとも限りません。
2009年の増減率を都道府県で見ると、地域によってバラツキがあり、増えている県もあれば、減っている県もあります。その中で、対前年比で増加になっているところは、15府県となっています。直近の資料である、2010年1〜9月と昨年同時期を比較すると、19都府県が増加になっており、増加傾向の県がさらに増えているようです。
以前も書きましたが、2001年に「自動車盗難等の防止に関する官民合同プロジェクト」がスタートしました。このキャンペーンにともなう警察や各種団体の活動が功を奏し、増加していた自動車盗は減少に転じました。しかしながら、ここのところの傾向を見ると減少の度合にブレーキがかかってきたと言えそうです。
自動車を盗まれないために、防犯対策はもちろん大切ですが、万が一の際に被害が大きくならないように、自動車を探すためのクライシスマネジメントの仕組みも大切です。セコムでは、GPSによる位置情報提供システム「ココセコム」を提供しています。2001年のサービス開始以来、900台以上の盗難車が発見され、オーナーの元に戻っています。警察の統計によると、自動車盗の被害に遭い、オーナーの元に戻る割合はおよそ30%です。この数字がココセコムによって、さらに大きくなることを願っています。
(参考)
・ココセコムキャンペーン実施中!
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰
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