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東日本大震災の規模は、阪神・淡路大震災の300倍以上

 今回の東日本大震災で被災された皆さまには、心よりお見舞い申し上げます。

 筆者の自宅も地震の影響で、やや傾きましたが、跡形もない被災地の惨状を見ると人間の無力さをまざまざと見せつけられたような気がします。

 想定をはるかに超える規模の地震は、地震動そのものによる被害と、驚異的な高さの津波が未曾有の被害をもたらしました。

 今回の地震の規模はマグニチュード9.0と、国内では聞いたことのないものでした。1923年の関東大震災はマグニチュード7.9、また、1995年の阪神・淡路大震災のマグニチュードは7.3でした。これらの値だけを見ると、今回の地震との差は1.1と1.7です。
 しかし、そのエネルギーの違いは、まさに桁違いなのです。おおよその計算では、マグニチュードの数値が1増えるとエネルギーは32倍、2増えると1000倍になります。

 右の図で、横軸はマグニチュードの値を示していますので、この1目盛りで1000倍ということになります。今回の地震のエネルギーと、阪神・淡路大震災および関東大震災のエネルギーの違いを計算すると、それぞれおよそ355倍、45倍になります。つまり、今回の地震は、阪神・淡路大震災355個分の大きさだったのです。

 今回の地震は、本震が巨大だった分、余震も大きいことが予想されています。今後も大きな揺れと津波にご注意ください。
 また、セコムは被災地に向けて、マスク・手指消毒剤、各約50万人分(約10億円相当)を用意し、各避難所に提供させていただくことを決定しました。少しでも被災された方のお役に立てればと思います。


セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰

代表的な地震の規模(国立天文台)
過去の巨大地震と国内の代表的な地震の規模
(国立天文台)
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