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震災が発生してから1カ月が経ちました。世の中では、多くの震災報道がなされていますが、そのほかの事件がなくなっているわけではありません。今回は2011年3月に報道された犯罪の中で、個人として注意した方が良い手口を紹介し、その対策を考えてみます。
・ホテルで入浴中の泥棒
2月の報道では、ホテル宿泊時の就寝中を狙う窃盗が多数発生していることが取り上げられていました。3月は、宿泊施設の大浴場で入浴中に、部屋に侵入される泥棒の手口が報道されています。入浴中の脱衣所に入って、部屋の鍵を入手したあと、キーホルダーなどに刻印された部屋番号を手がかりに部屋に侵入。犯行後は鍵を脱衣所に返しておくことで発覚を遅らせる手口です。
これを防ぐためには、自宅の鍵を持ち歩く場合と同様に、部屋の鍵と、「その鍵で、どのドアが開くのかという情報」は、できるならば一緒にしない、もし一緒に持ち歩かざるを得ない場合には細心の注意を払ってください。
・仮眠中のドライバーを狙う強盗
仮眠中のドライバーを襲う強盗が、大阪府で50件以上発生しています。車を止めて仮眠しているにドライバーを狙って、いきなり窓ガラスを割る手口です。助手席側の窓を割って助手席などに置いたバッグなどを奪う強盗で、仮眠中の車を狙ってきます。
警察は、深夜時間帯に車内で仮眠することを控える、もし仮眠する場合でもバッグなどを見えない所に置くなど、注意を呼びかけています。車の中は密室状態であるため、ついつい気がゆるみがちになりますが、車は中が丸見え、建物と異なりほぼ同じ構造、ガラス一枚の破壊で、すぐ外からのアクセスが可能という、犯罪を行いやすい特性を持っています。車上荒らしなども含め、十分に注意することが必要です。
・中にお金が入っている入れ物は狙われる
福岡で2人組が店先におかれた震災義援金の募金箱を盗んで逃走したという報道がされています。財布や金庫、集金袋などの中にお金が入っている入れ物は、泥棒にとって恰好のターゲットとなります。義援金募金箱も、中に確実にお金が入っている入れ物であることから、泥棒に狙われやすいものとなります。商店や学校などで義援金募金を行うさいには、募金箱の置き場に十分に注意するようにしてください。
大規模災害発生時には、人々の心も通常とは異なり、犯罪者に付けまれやすくなります。節電による暗がりは、夜の街を狙う泥棒にとっては都合の良い環境でもあります。直接被災していない地域に住む人も、犯罪には十分に注意することが必要です。
(参考)
・安心豆知識「2月に発生した犯罪とその対策」(2011/3/7)
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
甘利康文
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