ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 窓から侵入する泥棒の手口を知る
今年も残すところ、あと数日となりました。帰省や初詣でなどで外出される方も多いと思います。こんな時こそ、ご自宅の防犯を手抜かりなく行っていただきたいと思います。以前も書きましたが、住宅を狙った泥棒の多くが侵入口として使う場所としては、かなりの割合を窓が占めています。
ガラス破りによる窓からの侵入は6割
右の図は、警察庁が2011年上半期の犯罪状況をまとめた統計資料から作成したもので、窓を狙った泥棒がどのような手段で侵入したのかを示すものです。半数以上はガラスを破って侵入しています。
サッシに取り付けられているクレセント錠を解錠するために、その周辺のガラスを何らかの方法で突き破り、最終的には普通に窓を開けるように、サッシをスライドさせて侵入してきます。ガラス全体を破壊して、その開口部から侵入する場合もなくはないのですが、その場合は大量にガラスを壊す必要があります。
こっそりと侵入しようとする泥棒にとっては、大仕事となってしまい、時間もかかりますので、あまり多くない手口と言えるでしょう。
無施錠の窓からの侵入は3割
ガラス破りに次いで多くなっているのが、無施錠となっていた窓から侵入するケースです。1階の窓は施錠したとしても、2階の窓が開いたままということはありませんか。「ここまでは登ってこないだろう」という思い込みは、いますぐ捨ててください。雨どいやエアコンの配管、庭木などをよじ登ってくる泥棒もいます。
また、お隣の建物との距離が近い場合は建物伝いに、マンションではベランダ伝いにアプローチしてくる場合もあります。1階ではなくても補助錠などを活用して、泥棒に侵入をあきらめさせる工夫を忘れないでください。
泥棒の気持ちになって考えよう
表通りに面した玄関よりも、人目に付きにくい窓を狙いたくなる泥棒の気持ちを想像することから、ご家庭の防犯は始まります。泥棒が狙ってくる窓というのは、侵入するのに都合のよい条件がより多く揃っている窓ということになります。
たとえば、近所の通行人の目が届かないような窓、よじ登る必要がない1階の掃き出し窓、補助錠などが追加されていない窓、防犯ブザーなどが取り付けられていない窓です。侵入行動に邪魔になる要素が多い窓ほど、泥棒は避けようとするはずです。
また、住人にとっての出入口は玄関ですが、泥棒にとっては開口部であればどこでも"玄関"です。外出時や就寝時などに、泥棒を招待するような「窓の開放」「窓の無施錠」は絶対にやめましょう。
(参考)
・データから読む「泥棒の狙い目はおよそ6割が窓ガラス」(2010年05月26日)
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰
窓から侵入の住宅侵入盗の手口
(警察庁2011上半期)
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