ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 「安全・安心」を先端技術で支えるセコムIS研究所
セコムIS研究所は、1986年に東京・三鷹市にセコムの研究拠点として設立されました。社会動向・技術動向・犯罪動向から世の中に出てくる不安要素をいち早く把握し、「安全・安心」な社会の実現に必要な先端技術の研究を行っています。
セコムIS研究所で行っている主な研究は、セコムが提供するさまざまなサービスを支えるネットワークと計算機技術、監視カメラの映像を高度に活用する画像処理技術、セキュリティ分野や介護分野で人をサポートするサービスロボット技術、サービスと受け手をつなぐヒューマンインターフェース技術とそれらを支えるセンシング技術、医療・介護を支援する技術、リスクマネジメントに関する研究など「安全・安心」に関わるさまざまな最先端な研究があります。
今回の現場レポートでは、IS研究所を訪ね、先端研究ディビジョン バイオメトリクスグループの高田直幸研究員に話を伺いました。高田研究員は入社12年目を迎えます。セコムに入社後もバイオメトリクス(生体認証)認証技術中心に、さまざまなセキュリティシステムを生みだしています。
Q.現在の仕事を教えてください。
現在は、主にバイオメトリクスをセキュリティシステムに応用することを研究しています。バイオメトリクス認証とは、指紋や手のひら静脈、眼球の虹彩など、個人の身体的特長によって本人確認を行う認証方式のことです。カードや暗証番号などに比べ盗難や借用による「なりすまし悪用」がしにくい認証方式であるため、最近では非常に関心が高まっている分野です。
最近、バイオメトリクス認証の中でも特に力を入れているのが、顔で個人認証ができる技術です。この技術を用いると、たとえば、監視カメラの前を通過するだけで人物の認証をする、複数の人がどこに移動しているのかを常に把握できるなど、お客さまがセキュリティ機器を操作しなくても、クオリティの高いセキュリティサービスを提供することができます。
セキュリティというものは厳重にすればするほど、手間が増えてしまう側面がありますが、この技術は、セキュリティとお客さまの利便性を両立できる画期的な技術だと思っています。
Q.セコムIS研究所の強みを教えてください。
研究した技術を運用までできるということが大きな強みだと思っています。他社では、技術を研究する部門とそれを使うフィールドがまったく違うことも多くありますが、セコムの場合は、研究・開発から運用まで一貫しているので、研究したことが、そのままお客さまの声として帰ってくるのです。この"ALL SECOM"の体制があるからこそ、お客さまのニーズを的確に、そしてスピーディーに研究へ反映することできるのだと思っています。
Q.仕事で心がけていることを教えてください。
いつもセコムでしかできない「オンリー・ワン」の技術を研究・開発することを心がけています。セコムは世の中にないものを生みだし、製品化しサービス提供を行っている会社ですから、当然その研究は、セコムならではの「安全・安心」をテーマとした独自性がなければなりません。
そのためには、自分の受け持つ研究だけでなく、あらゆることに興味を持ち、幅広い研究を行っていくことです。さまざまな研究をするからこそ、自分の受け持つ研究に気づきがあり、さらに高い次元で研究ができるのだと思っています。
Q.今後の抱負を教えてください。
研究とは、思いどおりにならないのが常だと思っています。最後は、テーマに対してどれだけ情熱を持ってやれるかが勝負かもしれません。「安全・安心」という形のないものを どのようにサービス化していくかは非常に大きなテーマではありますが、そこにこそ私の役割があるのだと思っています。
技術というものは、常に何かを提供するための手段であり、お客さま視点がもっとも大切です。その視点がないとどのような高度な技術も何の役にも立ちません。これからもお客さまの「安全・安心」のため、世の中に先駆けたサービスを創ることに全力で取り組み、便利で安全・安心なサービスの開発をめざしていきます。
(参考)
・"全体像"で理解する現場レポート
セコム株式会社
コーポレート広報部
IS研究所
高田直幸研究員
顔認証に使われる3D顔復元技術では
1枚の画像からさまざまな復元画像を作る
子どもの安全ブログ | おとなの安心倶楽部 |
女性のためのあんしんライフnavi |