ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 2011年の住宅侵入盗の割合は、800世帯に1件
先日、警察庁から2011年の犯罪統計が発表になりました。先月末に刑法犯の速報値の発表はありましたが、今回は犯罪ごとの細かい統計が発表になりました。みなさんのお住まいに関係する侵入盗について見てみましょう。
住人の多い都市部は侵入盗も多い
住宅や事務所などへの侵入盗については、2011年では12万6079件と前年比で1万473件の減少となりました。同じように、住宅を対象とした侵入盗(以下、住宅侵入盗)は、6万6874件となり、前年比で7684件の減少となりました。
これを都道府県別で見ると、もっとも件数が多いのは5年連続で愛知県です。ついで千葉県、埼玉県、東京都、大阪府と続きます。埼玉県と東京都の順番が逆転していますが、上位の顔ぶれとしては変わっていません。これらを侵入件数の割合で見るとどうなるでしょうか。
住宅侵入盗の割合が多かった県は?
全国平均では、800世帯に1件の割合で入られた計算になります。全国の地図を示したものが右の図になります。世帯数は2011年3月の総務省のデータを用いています。県別の1位は茨城県です。ここ数年2位もしくは3位でしたが、ついに1位となりました。2位以下は愛知県、岐阜県、福島県、千葉県と続きます。東日本大震災で世帯数が減少する一方、空き巣などが増加した影響で、昨年は15位だった福島が上位に入ってきています。また、数年前まで上位となっていた北関東の群馬県、栃木県は6位と9位とやや後退しています。
順位が大きく変動したところは注意が必要
侵入の割合の順位を見ると、前年比で大きく変わっているところもあります。17位の鳥取県、15位の宮崎県、4位の福島県、31位の山口県は10位以上アップしたところです。前年に比べ、より泥棒に狙われたと考えられます。泥棒の手口で多いものは、ガラス破りと無施錠箇所からの侵入です。外出および就寝時の施錠は確実にしていただきたいと思います。
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰
都道府県別の住宅侵入盗の割合(2011)
(警察庁と総務省のデータから算出)
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