ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 信号機とセキュリティ機器との共通点
皆さんの中には、家の新築や、結婚、引越など、あるきっかけで同時期に買った家電製品が、ある時、立て続けに故障するということを経験した人もいるかと思います。なぜこのようなことが起こるのでしょうか?
工業製品の寿命はあらかじめ設計されている
家電製品などの工業製品はあらかじめ「寿命」を考えて設計され、作られています。そして、この設計寿命は、経済性や安全性などの理由によって、製品によらずメーカーによらず大体同じような長さであることが多くなっています。そのため、同時期に新品で購入した複数の家電製品は、ある時期になると、故障しやすくなるということが起きるのです。
この寿命ですが、10年を想定して作られた工業製品が、確実に10年で使えなくなるということではありません。2年で壊れるものもあれば、15年持つものもあるでしょう。しかし全体を見れば平均的に10年くらいで壊れるようになっているということです。
家電製品などの工業製品の故障は、初期不良などがない限りは、偶発的に発生します。ある一つの機器について確実に10年で壊れるようにモノを作ることはできません。しかし、機器全体を見た場合、故障が発生するまでの期間の平均がおおよそ10年になるように作る技術は存在し、多くの工業製品にその技術が適用されています。
壊れると困る社会インフラの機器ではどう対応しているか
皆さんは、道を通っている際に、球が切れて点かなくなった信号機を見たことがありますでしょうか。日本では、電球が切れた信号機を見たことがある人は、非常に少ないものと思います。信号機の電球のように、壊れると社会的に大きな影響がある社会インフラの機器は、その設計寿命よりはるかに短い期間でメンテナンスがなされ、交換されたり、修理されたりしています。そのため、実際に信号機が点かなくなることは極めて少ないのです。これは、セキュリティサービスを提供するための機器についても同様です。いざと言うときに「壊れて使い物にならなかった」では困るからです。
セコムのセキュリティ機器でも
セコムのセキュリティサービスでは、サービス提供に必要な機器についてはセコムの所有であることを基本としています。機器の所有をセコムとすることで、管理などを一元的にできるようにして、サービスの品質が落ちないようにするためです。
セコムのホームセキュリティサービスで使われる機器が、レンタルで提供されることが多い大きな理由です。最近では、時代の要請もあり、個人のお客さまには、ご希望によって機器をお買い上げいただくケースも出てきましたが、この場合でも、セコムは、サービスを提供するために不可欠な機器のメンテナンスなどは責任を持って行っています。
社会全般において「さまざまなサービスを提供するのに必要な機器の『命』はメンテナンスにある」と言っても過言ではありません。世の中の多くのインフラはメンテナンスによって回っています。そしてそのメンテナンスのプロセスにおいて、インフラを構成する機器類については、流通や運用の各フェーズにおいて、適正に管理されています。これと同様に、セコムのセキュリティサービスを提供するために必要な機器も、流通、運用の各段階において適正に管理され、世に提供されているのです。
セコムのセキュリティシステムは家電量販店では売っていない
先般、筆者の高校時代の友人から「事業所を開業するにあたってセコムのセキュリティシステムを買おうと思い、家電量販店をいろいろ回ったがどこにも売っていない。一体どこに行けば買えるのか」という趣旨の問い合わせの電話を受けました。その友人には、セコムのセキュリティシステムの要はサービスであり機器ではない旨を説明し、納得してもらったうえで、近くにあるセコムの支社を紹介しました。
今日もセコムのセキュリティ機器は、友人が開業したオフィスで、そこの安全を確実に見守っていることでしょう。セキュリティのように、確実性が求められるサービスを提供するために必要な機器類が、一般の家電量販店で購入できない理由がご理解いただけるのではないかと思います。
(参考)
・安心豆知識「セキュリティは単純な価格比較では選べない」
・安心豆知識「テレビとセキュリティサービスの違いとは」
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
甘利康文
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