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2002年 日本初の食事支援ロボット「マイスプーン」を開発・発売
セコムでロボット研究が始まったのは、セコムIS研究所が設立されて間もない1990年頃からです。
以来、「実用性の高いロボット」「人の代わりが確実にできるロボット」「社会の役に立つロボット」をめざして、セキュリティサービス向けロボットや自立生活支援ロボットなどの研究を進めてきました。
その最初の成果が、2002年4月に発売した食事支援ロボット「マイスプーン」です。
これは障害を持った方が、周りの人の助けを借りずに、自分の力で食事ができるように支援するロボットです。
使い方は簡単で、利用される方の体の状態に合わせて3種類の操作モードの中から操作方法を選び、操縦桿を操作するかボタンを押すかをすれば、盛りつけられた自分の食べたいものを自分のペースで食べることができます。
このユニークなロボットを発想したのは入社3年目のIS研究所の研究員でした。大学時代から「ロボット技術を福祉分野で生かしたい」と考えていた研究員は、休日になると介護施設を訪ねて、どんなロボットをつくればよいかを探るために障害者の方へのヒアリングを続けていました。そして、ある日、「自分の力で食事がしたい」という障害者の方の声に心を揺り動かされます。
こうして「マイスプーン」の発想が生まれ、研究に着手しましたが、当初は失敗の連続でした。形が見えてきたのは4年ほどたった頃。しかし商品化にはほど遠いものでした。その後、開発スタッフのほか、医師や作業療法士、障害者の方の協力を得ながら改良を重ね、2002年4月に完成しました。
「マイスプーン」は、頚髄(けいずい)損傷、筋ジストロフィー、慢性関節リウマチなどの方々に利用されており、「家族や友人と一緒に食事を楽しむことができるようになった」と喜ばれています。
2004年からはオランダをはじめとするヨーロッパ7カ国にも輸出しており、利用者や介護福祉の専門家の間で高い評価を得ています。
ロボット技術を生かして人々の役に立つ一つの方向性を示したという点でも意義のある開発でした。
(参考)
・"全体像"で理解する読み解くセコム50年の歩みはこちら
・食事支援ロボット「マイスプーン」はこちら
セコム株式会社
コーポレート広報部
食事支援ロボット「マイスプーン」
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