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自転車の安全についてもう一度確認を

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セコムの舟生です。

最近、交通事故に占める自転車事故の割合が増えています。これは、東日本大震災以降、自転車で通勤・通学する人が増えたことが大きな要因だとニュースでは触れていましたが、警察庁のデータによれば、実は以前から自転車による交通事故は、決して少ない数字ではありませんでした。

近ごろは、事故の増加を受けてか「自転車の車道左側走行の原則」が改めて話題になっており、今後、順守についての指導が徹底されていくことになりそうです。

そこで今回は、自転車と子どもの安全について、改めて取り上げてみたいと思います。

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▼ 子どもの交通事故は自転車乗車中が圧倒的に多い
警察庁交通局による「平成22年中の交通事故の発生状況」によれば、15歳以下の子どもの場合、交通事故による負傷者数は、自転車の乗車中が最多。実に4割以上を占めています。

また、自転車に違反がある場合の事故は、全体の約3分の2。15歳以下に限定すると、実に7割以上、約4分の3が交通ルールを違反して事故に遭っているというデータがあります。これは本当に恐ろしいことです。

お子さんは、自転車走行中の交通ルールをきちんと理解していますか。定期的に一緒に走るなどして、チェックしてみましょう。


▼ 子どもは"目に見えない危険"を見落としがち
同データによると、子どもの交通ルールの違反内容は、多い順に「安全不確認」「一時不停止」「交差点安全進行(違反)」となります。「信号無視」は5番目になりますが、3大違反に比べれば、そう多くはありません。

つまり、子どもは「信号は守らなくてはならない」という認識は十分に持っているものの、自発的に確認が必要な状況では、間違った判断をしたり、危険を見落としたりする可能性が高いということが言えます。

どんな場所が危険になるかは、少しずつ応用力をつけて、徐々に交通安全の認識を高めていくしかありません。自転車はスピードがあるぶん、状況判断も素早く行う必要があります。歩行中も含めた日ごろからの訓練が大切です。


▼ 歩道を走るときには、周囲への配慮が欠かせません
自転車で歩道を走る場合は、歩行者がいることを十分に理解して、危険のないよう走行しなくてはなりません。以下は基本的なルールです。

□ 歩行者を最優先する
□ 車道寄りをゆっくり走る
□ いつでも止まれるように走る
□ 無理な追い抜きはしない
□ 歩行者の横を通るときは十分距離をとる

また、夜間は早めにライトをつける、信号や一時停止などの交通標識を守る、ふたり乗りしない、並走しないなどのルールも守りましょう。大人にとっては当たり前なことでも、子どもには繰り返し丁寧に教える必要があると思います。


▼ 子どもの身を守るために親ができること
自転車での交通事故を減らす基本は、身体にあった自転車に乗ること。大きすぎて足がつかなかったり小さくて運転がきゅうくつだったりすると、操作に支障が出ます。子どもは成長が早いので、サドルやハンドルの高さを保護者の方がこまめに調整してあげてください。

また、出かける前には、ハンドルにものをかけたり、手に荷物を持ったりしないか、ライトはきちんとつくかなどを確認してあげてください。

自転車に乗り始めた子どもは、慣れてくるにつれて「これくらい大丈夫!」と過信しがちです。お子さんが自転車に乗っているところを頻繁に見るようにして、きちんと交通ルールを守っているかどうか、正しい乗り方をしているか、よくチェックしてみてくださいね。

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もうひとつ気にしておきたいのは、ヘルメット。子どもの自転車事故のおよそ6割が頭部にけがをしているというデータもあります。ひとりで自転車に乗るようになってからも、ヘルメットをかぶせて送り出したいものです。

2011.12.01

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