冬だからこそ気をつけたい事故の注意点
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セコムの舟生です。
毎日寒い日が続きますが、体調など崩してはいませんか?多くの小学校が新学期を迎えたかと思います。子どもたちは、元気に登校していますか?
長い休みの後は、生活のリズムが乱れがちです。子どもの体調変化には十分ご注意ください。手洗いやうがいを徹底し、風邪やインフルエンザにかからないようにして、元気よく寒い冬を乗り切りましょう。
さて今回は、冬場に気をつけたい事故の注意点をご紹介します。思わぬ事故を防ぐ参考にしてみてください。
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▼ 電力不足から石油ストーブが人気
今冬も電力の供給不足が懸念されることから、夏場に続いて節電への取り組みが求められています。内閣府が実施した「国民生活に関する世論調査」でも、節電志向が高まっているという調査結果がありました。冬場の節電でまず思い浮かぶのは、暖房機器。設定温度を調節したり、使用回数を減らしたり、さまざまな努力をしているご家庭も多いと思います。とはいえ、暖が恋しい季節。電力消費にあまり影響しない石油ストーブや、石油ファンヒーターなどの暖房機器が人気を集めているのも、自然なことかもしれません。
ただ石油ストーブや、石油ファンヒーターは、不完全燃焼の状態で使用すると一酸化炭素中毒を引き起こすことがあります。もちろん一酸化炭素中毒を引き起こすような暖房機器は、石油ストーブや石油ファンヒーターだけではありません。東京消防庁の資料を見ると、暖を取るための七輪や火鉢に用いる炭のほか、ガスを使用した機器にも一酸化炭素中毒の注意が必要だとわかります。
冬場は、とくに一酸化炭素中毒の発生件数が多い時期になります。一酸化炭素は、無色・無臭で気づきにくいので、こまめに換気をおこなうように心がけてください。また不完全燃焼が一酸化炭素の発生につながりますから、機器の点検や掃除を常日頃からおこなっておくようにしましょう。
▼ 転倒にご用心
雪を楽しみにしている子どもたちは少なくないと思います。雪がたくさん降る地域はもちろん、雪があまり降らない地域においても、子どもが雪道や凍結した路面で転倒しないように注意が必要な季節です。雪道では、つま先やかかとに体重がかかりすぎると転倒につながりやすいので、足裏全体で歩くのがコツ。足元をしっかりと見ながら、すり足のように歩くようにしましょう。普段より時間に余裕を持てるよう早めに行動することも忘れずに。焦って歩くと思わぬ転倒につながります。
降った直後は、やわらかい雪も気象条件によっては凍結することが考えられます。くつ底に滑りにくい加工が施された靴や、スパイクになっている靴もあるので、雪道対策に用意してあげるといいかもしれません。
また、交通事故にも注意が必要です。雪が多く降った後などは、雪を道の両側へ寄せて道幅を確保する様子を目にしますが、なかには歩道が狭くなっている場所や、歩行者の通行を妨げ、いったん車道に出なければ通れないような場所も見かけます。車道と歩道の間隔が狭くなれば車との接触に注意が必要ですし、車からは歩行者が、歩行者からは車が雪の死角となって発見が遅れることも考えられます。ドライバーも雪道では注意して運転をしていると思いますが、歩行者もいつも以上に車に注意をしてください。自分の位置をドライバーに早く知らせるために明るい色の服装にしたり、リフレクターを持ち物につけたり、晴れた日とは違う工夫をしましょう。
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冬場は、空気の乾燥する季節でもあります。火災への注意も必要です。以前に「子どもを火災から守るための注意点」という記事をまとめていますので、そちらも今一度ご確認ください。
2012.01.12