[入学準備特集2017 Part2]新1年生のための交通安全
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セコムの舟生です。
入学まで5カ月を切りました。
保育園・幼稚園の最終学年は何かと忙しく、「あっという間に過ぎてしまった」と感じる保護者の方が多いようです。
1日1日を大切に過ごしたいですね。
さて、入学に向けての心の準備も少しずつ進めておきたいところ。
このところ、集団登校中の交通事故が立て続けに発生しましたので、登下校の交通安全を心配している親御さんがたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回のテーマは、新1年生のための「交通安全入門」。
小学生の事故の特徴や、小さなお子さんに「安全な歩き方」や「交通ルール」を教えるときのポイントをお話しします。
<入学準備特集2017バックナンバー>
・新1年生の保護者が知っておきたい「防犯の基礎知識」
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▼ 小学生の交通事故が発生しやすい「交差点」
警視庁が発表した「小学生の交通人身事故発生状況(平成27年中)」によると、事故が最も多く発生している場所は「交差点」(58.7%)。
「交差点付近」(14.6%)での事故も含めると、実に7割以上が交差点とその周辺に集中しています。
歩行中に起きた事故の発生状況で多いのは「道路横断中」。
なかでも「横断歩道横断中」の事故が最多でした。
交通ルールを守っていても、事故が起きることがあることがわかりますね。
発生時間は午後2時午後6時に集中していて、ちょうど下校時間や遊びから帰る時間にあたります。
日が傾きはじめる午後4時以降は、特に事故が増える時間帯です。
小学生が事故にあいやすい状況を踏まえて、新1年生のお子さんに伝えるべきポイントを考えてみましょう。
▼ 通学路にある「事故が発生しやすい場所」を見極める
先ほど紹介した統計や、「子どもの安全ニュース」で取り上げた事故を踏まえて、小学生のお子さんが特に事故に注意したいポイントをまとめます。
・交差点
・道路を横断するとき
・車のスピードが出やすい道
・見通しが悪い場所
・駐車場や施設の出入口
・ガードレールの付いた歩道がない道
これから通う小学校の通学路に、上記に該当する場所はないでしょうか。
「交差点」や「道路横断」は、大きな道路に限りません。
住宅街にある路地が交差しているところ、信号や横断歩道のない道でも、事故が起きやすい条件は同じです。
お子さんと一緒に実際に歩いてみて、「危ない場所」を探してみましょう。
大人と子どもでは目の高さが違うので、見えている景色が異なります。
子どもの目線で周囲を見回し、どのように見えるかを確かめてください。
▼ 新1年生に教える「安全な歩き方」
「信号が青になったら渡ってもよい」「黄色のときは止まって待つ」など、基本的な交通ルールはもう知っているというお子さんが多いのではないでしょうか。
実際に歩くときには、信号だけではなく、周囲の道路状況や音など、いろいろな情報から安全を判断しなければなりません。
しかし、一度にたくさん教えても、就学前のお子さんには覚えきれないと思います。
先ほどお話しした「注意ポイント」で、どうやって歩いたらいいか、どうやって安全を確認したらいいかを、具体的に教えましょう。
また、「なぜ注意しなくてはいけないか」をわかるように説明してあげることも理解に役立ちます。
カーブミラーや「とまれ」の標識がある場所では、お子さんにどこを見て安全確認をしたらいいか、特に丁寧に説明してあげてください。
小さなお子さんは大人よりも視野が狭いので、しっかりと首を振り、見る方向に体を向けるくらいの安全確認が大事です。
言葉だけではなく、体を使って繰り返し教えることが大切。
通学路を歩く練習をするときだけではなく、普段から「ここではどうすればいいと思う?」とお子さんに聞いてみると、安全への意識も高まります。
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子どもは車との距離感やスピード感を見誤りやすく、近づいてきているにも関わらず「渡れる」と判断して事故にあってしまうことがあります。
小学生になったばかりではその見極めは難しいと思いますので「車が見えたら渡らずに待つように」と教えましょう。
最初に身につけた習慣は、小学生になってからもお子さんを守ります。2016.11.14