セコムグループで活躍する女性社員
女性の職域拡大施策とリーダー育成により、これまで男性中心の仕事と思われていたセキュリティの現場においても自分らしく活き活きと働く女性社員が増えています。女性が働きやすい環境を整えることが、男性にとっての働きやすさにもつながると考え、この好循環を生み出すべく、セコムグループではダイバーシティ&インクルージョンの取り組みを一層強化していきます。
今回は、セキュリティ事業のさまざまなフィールドで活躍する女性社員の声を紹介します。
- 所属や職位、内容は取材当時の情報です
セキュリティ事業所で、空港で、コントロールセンターで、刑事施設で、機器設置の現場で!
「安全・安心」をお届けしています
周囲を頼ることも大切と伝えていきたい
鈴木 和子
セコム(株) 東京本部 練馬支社長
1997年セコムに入社。営業に関わる事務職として東京本部内複数の事業所で経験を積む。2023年4月より練馬支社長として勤務。女性社員同士の横のつながりを強めることを目的とした「東京なでしこ倶楽部」も主導。
現在、個人のお客様が多くいらっしゃる練馬支社の責任者として、事業所全体の状況や業績の把握・管理を行いつつ、日々できるだけ多くのお客様と接し、ご意見を伺うよう心がけています。また、事業所のスタッフが気持ち良く働き、その能力を最大限に発揮できるよう整理整頓をはじめとする環境づくりに力を入れています。
かつては中途入社がビハインドだと思い込み、負けたくないと一生懸命に仕事に取り組みました。やがて事務職のリーダー的ポジションになり、嬉しく思う反面、できないと言えず自分一人で仕事を抱え込み、体調を崩してしまうことがありました。もう責任者はやりたくないと考えていた時、責任イコール全て自分でやる事と勘違いしていたことに気付きました。思い切って自分の仕事を他の人にお願いしたら笑顔で引き受けてくれたのです。人から頼られることは頼られる側にとっても嬉しいことなのだと気付かされました。この経験から、頑張り屋で仕事を抱えがちな後輩にはもっと周囲を頼っていいと伝えています。
私が仕事を教えた後輩が成長し、さらにその後輩へと引き継いでもらえることが嬉しく、モチベーションの源泉となっています。所属するスタッフそれぞれでキャリアの目標は異なると思いますが、やりたいことがあればサポートしていくのが私の役割です。スタッフ一人ひとりと支社全体を成長させていけるようこれからも励んでいきます。
失敗をしても挽回すればいい。
努力した結果であればセコムは受け入れてくれる
渋江 真由美
セコム(株) 大阪本部 寝屋川支社長
1996年セコムに入社。大阪本部内の複数の事業所で営業に関わる事務職に従事。2023年4月より、寝屋川支社長として勤務。
銀行員として働いていた頃、いつも親切な対応をしてくれるセコムの社員が印象に残っており、縁があって結婚のタイミングでセコムへ転職することとなりました。
以来、営業に関わる事務職一筋で経験を積んできましたが、2022年の組織改編で担当する業務の範囲が変更となりました。支社長就任の内示が出たのは、新しい業務内容を一から学び直していた真っ最中。まさか私が、と頭の中ではパニックでした。
これまで支社長のそばでずっと仕事をしてきたつもりでしたが、実際に自分がなってみると新たな経験ばかりです。そのような忙しい日々でも、共に働く仲間との些細な会話を欠かさず、それを手がかりに個々の考え方ややり方に寄り添うことを重視しています。
これまで仕事では多くの失敗をしてきましたが、そのたび必ず周囲の方々、時にはお客様に救っていただきました。いただいたご恩をお返ししたいという強い思いが今の私の原動力となっています。
女性がキャリアを築いていく上で大切なことは自分の可能性を狭めないこと、チャレンジしたい目標があれば声を上げて踏み出すことと考えます。たとえ失敗をしても挽回すればいい、セコムにはその努力を受け入れてくれる風土があります。「私も支社長になりたい!」と思ってくれる後輩が一人でも増えるよう、引き続き努力していきます。
一つひとつの経験を力に変えていきたい
髙瀨 葵
セコムジャスティック(株) 羽田空港業務部
2016年にセコムジャスティックに入社し、羽田空港業務部に常駐職として配属。2020年にはTSL※サブリーダーとして訓練内容の企画を行い、後輩の育成にも注力している。
私は現在、羽田空港の国際線発着ターミナルにおいて施設利用者へ安全・安心を提供する常駐職として勤務しています。休憩や仮眠を取りつつ朝9時から翌朝9時の交代勤務をしており、その間は空港内の巡回や救急対応・混雑時の誘導等を行っています。入社7年目になりますが、常に臨機応変な対応が求められる仕事ゆえ、初心を忘れず「自分の持ち場は自分で守る」という強い責任感を持って仕事に臨んでいます。
感染リスクと隣り合わせのコロナ禍や2021年の東京オリンピック期間中には、多くのイレギュラー対応が発生し、海外の方々とも接するプレッシャーに負けてしまいそうになりましたが、周囲と協力し乗り越えることができました。日々の業務で培われた機動性や柔軟性といった強みも役に立ったと思っています。
責任者の右腕として組織を改革していくTSLサブリーダーとしての活動では、仲間とともに後輩社員向けの訓練動画を作成し、技能のさらなる向上に取り組みました。
私のチャレンジ精神の根底にあるのは空港利用者の方や共に働く仲間の役に立ちたいという思いです。今後も一つひとつの経験を自分の力に変え、後輩の良き模範となれるようスキルアップしていきたいです。
- TSL(トップ・サポートリーダー)・・・セコムの誇り、高品質なサービス、プロの心根を組織に浸透させる役割のリーダー
安心して働ける環境のもとで、チャレンジし続けたい
越場 琴音
セコム(株) 東京本部コントロールセンター
2021年セコムに入社。接客業の経験を活かし、さらなるキャリアアップを図るべく管制員を志望。セコムの管制員としては女性初の夜勤にもチャレンジ中。東京本部コントロールセンター電話応対コンテストでは優秀賞、最優秀賞を受賞。
管制の主な仕事内容は、ご契約先からの異常信号を受信すると電話でお客様へ安全確認を行い、セキュリティスタッフに駆けつけを指示することで、必要に応じて警察や消防へ通報を行います。
ホテルでの接客経験が活かせると思い入社しましたが、電話1件ごとの緊張感は想像をはるかに超えていました。現在は、ホームセキュリティのお客様を担当しており、緊張感の中でもお客様の状況に応じたお声がけ、話すスピード等にはこだわっています。どのような場面でも高品質なサービスを提供できるよう日頃から取り組んでいた結果、電話応対コンテストではこれまでに2回表彰されました。
実は夜勤を行う女性の管制員はこれまでいなかったのですが、何事も経験という思いがあり、迷わず挑戦しました。仕事スペースはもちろん、休憩室や仮眠室、シャワー室等の設備を整えていただき、さらに細かな改善提案に対しても理解をいただけるなど安心して仕事に打ち込むことができています。私と同じように夜勤をしてみたいという女性も増えてきました。私が挑戦できたのは、どんなことでも気軽に相談できる職場環境があったからです。
現場にいなくてもお客様に寄り添い、「安全・安心」をお届けするためには学ぶことがたくさんあります。それでも「この仕事は男性しかできない」という思い込みを減らし、自分ができることをポジティブに探し続けたいと考えています。
思いやりや優しさを活かせるセキュリティ業務に
性別は関係無いと気付く
岡﨑 紘絵
セコム美祢セキュリティ(株) 司令
2006年セコムジャスティックに入社。2007年にセコム美祢セキュリティへ転籍後、2010年に主管、2020年には副司令として監視業務の経験を積む。2023年4月より常駐警備員のリーダーである司令を務める。
全国初となる官民協働の刑事施設立ち上げに携われるというチャレンジングな職務に惹かれ、セコムジャスティックを経て2007年にセコム美祢セキュリティへ入社しました。現在、約30名の女子警備隊員を率いる司令として社会復帰を目指す方々の見守りをはじめ業務全般のマネジメントを担っています。
具体的には、来訪者の出入管理や敷地内の見回り、各所に設置された監視カメラ映像や施設内にいる人の位置情報の監視などを、日勤・夜勤・24時間の交代勤務で行っています。
立ち上げ当初は世間のイメージ的にも監視業務が女性の仕事と思われておらず、女子隊員の採用に大変苦戦し、限られた人員で業務を遂行する難しさに悩まされました。自分自身も、この仕事は男性中心の仕事ではないかと半信半疑でいたような気がします。そんな中、施設を出られた方からの「見守ってくれてありがとう」の声を聞いたことで、この仕事はその人が持つ思いやりや優しさを活かせる仕事であり、そこに男女の違いは無いと気付きました。それ以降、仕事をする中で必要以上に性別による制限をかけてしまわないよう意識しています。
これまで仕事を続けてこられたのは、共に働く仲間からの助言のおかげです。私は「ありがとう」「ごめんなさい」はしっかりと伝えること、たとえ耳の痛い話であっても周囲の意見は真摯に聞くことを大切にしています。今後も、これまで積み上げてきた信頼と実績を守り、セコムグループのさらなる発展に貢献していきます。
「正しさの追求」と「ありがとう」で、
何ものにも代えがたい達成感が得られる
黛 美遥
セコム(株) テクノ事業本部 東京支店
2018年セコムに入社。理系の知識を活かせて、身体を動かせる仕事がしたいという思いから、施工管理職を志望。入社以来、数多くの新築物件を担当し、2021年度セコム大賞(優秀部門)を受賞。
現在は新築物件にホームセキュリティ機器を設置するための工事監理を行っています。日中は建設会社や電気工事業者との打合せや計画通りに工事が進んでいるかのチェックで外出していることが多く、夕方には帰社して社内調整等の事務作業を行っています。
どの物件でもそうですが、新築物件を扱うためミスは断固として許されません。配線やインターホンの設置には細心の注意を払い、判断に迷えばその都度立ち止まり、正しい仕様を徹底的に調べてから実行します。
無事にセキュリティ機器が導入され、お客様に「きれいに設置してくれてありがとう」と言われた時の達成感は何ものにも代えがたいです。入社後1年間は先輩に付き添って現場を回っていましたが、2年目からは1人でお客様を担当させていただいています。初めのうちは専門用語が飛び交う現場を1人で回ることがものすごく怖かったですが、先輩方に助けていただき、不明点は残さず勉強し続けた結果、3年目にはセコム大賞を受賞することができました。
仕事で身体を動かすとはいえ、休みの日もフットサルなどスポーツを楽しむことが私のエネルギーとなっています。これからも新たな知識は貪欲に吸収し、周囲からの期待にも応え続けられるよう精進していきます。
取り組みの詳細ダイバーシティ&インクルージョン