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・セキュリティショー
「展示会」は英語で言うと「Exhibition」、元になる動詞「Exhibit」には「展示する」という意味の他に「可視化する」「見えるようにする」という意味があります。今年も3月4日(火)から7日(金)までの4日間、東京・有明の東京ビッグサイトで、日本で最も大きなセキュリティのExhibitionである「セキュリティショー」が開催されました。このExhibitionにおいて、セコムでは、「ここまでやるのがセコム」をかけ声に、他のブースとは大きく異なった展示を行いました。昨年に引き続いてのことです。
・さながらテーマパークのアトラクションのよう
3面の200インチの超高画質ディスプレイによる「没入体験型シアター」を用意し、セコムの描く近未来のビジョンの姿を、CGを駆使して「可視化(Exhibit)」し、仮想体験できるようなプレゼンテーションを展開しました。
セコムブースを訪れた人は、自分自身の近未来の生活の中にある「ビッグデータを駆使して、サービスを融合し、『セキュリティ』『超高齢社会』『災害』などの分野で新たな価値を提供するビッグデータサービス事業会社として、世に先んじた形の『安全・安心』『快適・便利』なサービス」の姿を垣間見、感じることができたのではないでしょうか。
言葉による説明や、機器などの展示がなされる中、さながら、テーマパークの映像提示型アトラクションのようなプレゼンテーションで、異彩を放っていると感じた方も多くいらっしゃるのではないかと思います。
・それは「感じる」。「理解する」のではない。
これから超高齢化を迎え、震災などの災害への意識が高まるなか、社会が「安心」を求める度合いは、以前より大きくなってきています。「安心」は、人々がさまざまな活動をするのに欠かせない「心の状態」です。社会に安心をもたらすものは何か、それは「確かに大丈夫だ」「これならば信頼できる」といった人々の「心の底からの感じ」です。
言葉による説明や、カメラなどのセキュリティ機器の展示によっても、頭による理解はできます。しかしながら、それを超えて「心の底から感じ」ていただくためには、言葉による説明や機器の展示では十分とは言えません。今回、セコムが行ったプレゼンテーションでは、圧倒的な大画面に加え、CGなどによる映像技術も駆使して、ご来場いただいた方々に「確かに大丈夫だ」「これならば信頼できる」のように心の底からの「安心」を感じていただけるようにしつらえられていました。
・見せることで実現するセキュリティ
過去のコラムで、セキュリティには見せる側面があることについて触れたことがあります。別の言葉で言うと、セキュリティには広報活動の側面があるということです。「凛とした外観」「颯爽とした立ち振る舞い」「テキパキとした対応」、セコムのセキュリティスタッフの持っているこれらの属性・特質は、それを「見せる(Exhibition)」ことによって、周囲の人の心に働きかけ、その場所のセキュリティレベルを向上させます。
これらの「Exhibition」によって醸し出される「安心」が、心で感じるものであって、言葉で理解するものではないことは、直感的にお分かりいただけるのではないかと思います。
その意味で、今回セコムが見せた展示(Exhibition)は、社会に対するメッセージとなっているにとどまらず、ある意味、それ自身が人々に対する「セキュリティサービス」そのものの一つの姿であると言うことができます。今回のプレゼンテーションは、私たち研究所も絡んで企画され、セコムのビジョンを「Exhibit」するにとどまらず、それ自身が世の中に安心を提供するものでもあったのです。
セキュリティにおいては「人々に与える印象」が、そのレベルを左右することも少なくありません。「機器を展示しない展示」は、おかげさまで大盛況のうちに幕を閉じました。今回のセコムの展示が、世の中に対するこの分野のリーディングカンパニーとしての一つの提案にもなっていたことがおわかりいただけたのではと思います。
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