ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 6月に発生した犯罪とその対策 泥棒が急増
今回は2011年6月に報道された犯罪の中で、個人として注意した方が良い手口を紹介し、その対策を考えてみます。
依然、金属が狙われている
先月は、屋外にある金属が盗まれる事件が多く発生することについて触れましたが、6月も水路の鉄フタや橋の銘板などの金属が盗まれる事件が全国的に発生しています。鉄スクラップの価格が、2年前の底値と比較して3倍程度にまでなっていることも関係しているのではないかと思われます。
今のところ、主に公共の場所や事業所が狙われていますが、エアコンの室外機がターゲットとなるケースも出ていますので、ご自宅でも庭や駐車場など、屋外に置かれた金属製品に注意してください。
個人宅、事業所に関わらず、金やプラチナなどの貴金属を狙う泥棒も依然として多い状態です。実際に、関東、中部、東海、関西で貴金属店などの高額窃盗が発生しています。貴金属を狙った窃盗は、ここ最近、継続的に発生しており、地域も広がる傾向があります。貴金属の価格も、高値で推移しており、これが影響しているものと考えられます。
貴金属は、換金性が高いという特長があるため現金と同じ扱いをすることが大切です。タンスや引出しの中などではなく、床固定した防盗金庫や金融機関の貸金庫に収納するなど、十分に注意した保管をすることが重要です。
強盗の発生にも注意が必要
強盗に関しても、良くない状態が続いています。栃木県で郵便局強盗(4千万円)や、民家の緊縛強盗が発生しましたが、これらの事件は犯人検挙に至っていません。
一般に、強盗については事業所が狙われるケースが多いのですが、組織的に行われる強盗では個人としても十分に注意する必要があります。大金を下ろす行為などはなるべく人目に付かないようにすることが重要です。
盗まれた車は解体され転売される
車を狙う犯罪では、関東、中部、東海、関西方面と広域にわたり、不法解体工場(通称「ヤード」)に絡んだ事件が急増しています。昨年6月に行われたヤードの一斉検挙後、ヤード関係の犯罪は沈静化していましたが、再び組織的な動きが表面化してきたようです。車関係の被害を避けるには、周囲の目を期待できるところに車を駐めることが一番効果的です。駐車の際には意識するようにしてください。
振り込め詐欺以外の手口にも注意が必要
振り込め詐欺は、依然として埼玉県、神奈川県、熊本県など日本各地で発生しています。この振り込め詐欺と並んで最近増えてきた犯罪に、自治体の職員をかたるなどして被害者宅を訪れ、カードや現金を詐取する手口があります。
また、インターネットを用いた詐欺も発生しましたが、インターネットの特質から被害は全国に及んでいます。詐欺から身を守るためには手口に関する情報が、重要です。ニュースなどで、どのような手口の詐欺で被害が出ているかの情報に注意するようにしてください。
最近、犯罪報道の数が大きく増えたように感じます。実際、事務所荒らしや空き巣などの窃盗が先月にくらべて46件から66件へと、4割ほど増加しています。これから夏本番を迎え、節電への取り組みから、窓など開け暑さをしのぐ方も多いと思いますが、泥棒に対しては、十分に注意するようにしてください。
(参考)
・安心豆知識「5月に発生した犯罪とその対策」(2011/6/27)
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
甘利康文
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